CLでのVAR導入に「良いデビュー」と総括 UEFA審判委員長が明かす今後の改善点
UEFA審判委員長がCLでのVAR運用に満足 「スピードよりも精度が重要」
欧州サッカー連盟(UEFA)審判委員会のロベルト・ロゼッティ委員長が、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)制度について「良いデビューだった」と話していると、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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イタリア出身の国際審判員としてワールドカップ(W杯)でも主審を担当した経歴を持つロゼッティ氏は、「運用方法に非常に満足している。審判員たちは最高の出来で仕事を完遂した」と語り、「良いデビューだった」と総括している。
今季のCLは2月12日から再開され、連日にわたって決勝トーナメント1回戦第1戦の4試合が行われた。13日開催だったアヤックスvsレアル・マドリードの試合で、アヤックスのアルゼンチン代表DFニコラス・タリアフィコがゴールネットを揺らした場面があった。しかし、VARからの助言がありオン・フィールド・レビューによってオフサイドが確認されたため、主審がアヤックスのゴールを取り消して試合を再開させていた。ロゼッティ氏は、これはVARが正しく運用されたと強調したうえで、改善点についても言及した。
「最も重要なことは正しい決定が下されたことです。スピードよりも精度が重要です。もちろん、我々は可能な限り効率的でありたいと思い、将来的にはこのような状況を改善しようとしています。今回に関しては、VARが2つのオフサイドの可能性について操作しなければならず、攻撃側の選手がGKを妨害しているかしっかりと確認しなければなりませんでした」
各大会で導入され始めたVARもCLでの本格運用で、さらに世界的な普及が広まることになるだろう。しかし、最も注目されるCLでの導入よって、各地での物議も世界的に広まることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)