ナポリ戦4失点惨敗のミラン指揮官は守備崩壊を嘆く 「我々のディフェンスとの差は明らか」
「更なるハードワークが必要だ」と鬼軍曹宣言
ナポリは1日にUEFAヨーロッパリーグのレジア・ワルシャワ戦でポーランド遠征を行い、そこから中2日のゲームだった。一方のミランは、中6日と余裕のある日程。しかし、ピッチ上を見れば、どちらが中2日で臨んだのか分からないほどに運動量やチームの躍動感に差があった。
前節のジェノア戦からの準備に対し、ミハイロビッチ監督は自信を見せていた。昨季はエンポリを率い、今季からナポリに招聘されたマウリツィオ・サッリ監督を友人でありライバルであると語るミランの指揮官は、試合前の記者会見で「サッリのやりたいことは全て分かっている。この5日間で、パーフェクトな準備ができた」と豪語していた。しかし、その結果は0-4での大敗。本拠地サンシーロでナポリのパス回しに「オーレ!」の大合唱が響き、試合が終了する前に大多数のミラニスタが帰路に着くという屈辱を味わう結果になった。
鬼軍曹として知られるセルビア人指揮官は、屈辱的な大敗にトレーニングでさらなるハードワークを求めると宣言している。
「難しい状況にあるが、我々はハードワークを続けなければいけない。根本的に、100パーセントでは足りない。もっと上を求めなければ。我々は自信を失ってはならないし、ミスも無くさなければいけない。私の選手たちは練習を素晴らしくやってくれているが、さらなるハードワークが必要だ」
勝ち点9で並んだライバルのサッリ監督が率いるナポリに敗れ、3勝4敗と黒星が先行したミラン。2試合連続で出番のなかった日本代表MF本田圭佑は、「ある程度、誰がやってもダメというのはこの3年ぐらいでわかったと思う」と身も蓋もない発言をしている。だが、去就問題にもつながりかねない状況に、指揮官はさらなる厳しさでチームの立て直しを図ると決意表明していた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images