“2年限定”の「Fリーグ選抜1期生」が示した可能性 日本フットサル界に希望を与えた奮闘

18-19シーズンをFリーグ選抜で戦った選手たちは、ペスカドーラ町田戦がこのチームにとって最後の公式戦となった【写真:河合拓/Futsal X】
18-19シーズンをFリーグ選抜で戦った選手たちは、ペスカドーラ町田戦がこのチームにとって最後の公式戦となった【写真:河合拓/Futsal X】

最終節では町田を圧倒、優勝候補から今季2度目の勝利を挙げる

 ところが、続く第4節のアグレミーナ浜松戦で5-0の初勝利を収めると、翌5節では日本代表FP森岡薫を擁す優勝候補のペスカドーラ町田にも3-0と完勝した。さらに第8節では、それまで全勝だったFリーグの“絶対王者”である名古屋オーシャンズを相手に2-2の引き分けを演じたのだ。

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 所属元のクラブで出場機会を得られなかった若い選手たちは、1日2度の練習を行い、ほぼプロ選手というフットサル漬けの日々を送ることで、どんどん成長していった。若い選手たちが懸命に戦う姿勢は、ファン・サポーターを惹きつけ、リーグ事務局にはユニフォームの販売を求める声が多数寄せられ、それに応じる形でレプリカユニフォームが販売されることにもなった。

 このFリーグ選抜は、18-19シーズンと19-20シーズンの2シーズン限定で結成されているチームであり、18-19シーズンをFリーグ選抜で戦った選手たちは、基本的に所属元のクラブへ帰ることとなる。つまり第33節のペスカドーラ町田戦は、このチームにとって最後の公式戦だった。

 ラストマッチでFリーグ選抜は、1年間の集大成と言える見事なパフォーマンスを披露した。最前線から絶え間なくプレッシングをかけ続け、町田のパスワークを封じる。日本代表FP室田祐希の個人技以外は、相手をほぼ抑え込んだ。鋭いシュートが枠に飛んだ場面でも、シーズン中に日本代表候補に選出されたGK坂桂輔がシャットアウトした。

 攻撃でもチームのキャプテンであるFP三笠貴史が正確なキックを生かして、日本代表GKイゴール・ピレスの守るゴールを前半だけで2度も破る。2点リードで迎えた後半には、FP仁井貴仁のクロスから、FP小幡貴一がフットサルでは珍しいヘディングでのゴールを決め、試合終了間際にはチームの得点源でもある日本代表候補FP新井裕生が自陣からのロングシュートで、自身の今季通算14点目を決めて、4-0で完勝した。今季の最終成績は、10勝7分16敗で12クラブ中8位。開幕前の予想を良い意味で裏切る成績を残した。

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