加入2ヵ月で見限られた? ファルカオのチェルシーでの挑戦は来夏で終了か
ゴールから見放された”エル・ティグレ”
今夏、フランスの強豪ASモナコからチェルシーに1年間の期限付き移籍で加入したコロンビア代表FWラダメル・ファルカオだが、ロンドンでの挑戦も1年で終わりを告げる可能性が高まっているようだ。英地元紙「デイリー・ミラー」が、「チェルシーがファルカオの完全移籍のオプションを行使する見込みはない」という見出しで報じている。
“エル・ティグレ(虎)”の愛称を持つファルカオは、昨季もモナコからマンチェスター・ユナイテッドに1年間の期限付き移籍。UEFAヨーロッパリーグで2度の得点王に輝くなど、欧州で得点を量産してきたストライカーには大きな期待が集まっていた。しかし、終わってみればプレミアリーグ26試合出場で4得点と散々な結果に。4000万ポンド(約73億円)以上とも言われた高額な買い取り金額も注目を集めたが、結局ユナイテッドはオプションを行使しなかった。
チェルシーもユナイテッドと同様に、買い取りオプション付きでファルカオと契約。しかし、開幕から2ヵ月が経過し、ここまでわずか1ゴール。1−3で敗れた10月3日のサウサンプトン戦では、移籍後初先発となったものの、ジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を掴むには程遠い出来だった。現状では、来年6月にチェルシーが買い取りオプションを行使する可能性は極めて低く、加入からわずか2ヵ月で見限られた可能性がある。
先頃、英地元紙が発表した「ユナイテッドが獲得した選手で期待外れに終わった20人」の中で、ワースト2位に選ばれてしまうなど、2014年1月に膝を負傷して以降、キャリアは完全に下降線を辿っている。同年のブラジル・ワールドカップも欠場するなど、悪夢のような時を過ごす29歳は、来季も再び新たなクラブを探す必要性が出てきた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images