「VARのせいで敗れたとは…」 シメオネ監督、微妙判定でダービー黒星も意地の発言
レアルは「我々より優れていた」とVARを敗因にせず「相手は勝利へ説得力があった」
アトレチコ・マドリードとレアル・マドリードによる「マドリード・ダービー」が現地時間9日のリーガ・エスパニョーラ第23節で行われ、アトレチコは1-3で敗れた。この試合では複数の判定を巡ってビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入することになったが、アトレチコのディエゴ・シメオネ監督は、「我々はVARのせいで試合に敗れたとは絶対に思わない」と、VARが勝敗に影響をもたらしたわけではないと強調した。
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上位対決となった一戦は前半16分に、レアルのコーナーキックからブラジル代表MFカゼミーロの豪快なバイシクルシュートで、アトレチコが先制される。その後の同25分に、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのシュートで追いついたが、同42分にスペイン代表DFセルヒオ・ラモスにPKを決められて追加点を許してしまった。後半29分には、途中出場のウェールズ代表FWギャレス・ベイルにダメ押しゴールを許し、アトレチコは1-3で敗れてしまった。
前半40分にレアルFWヴィニシウス・ジュニオールが倒されてPKになった場面、後半9分にスペイン代表FWアルバロ・モラタのループシュートの場面など、際どいシーンがいくつかVAR判定によってジャッジされた。これが勝敗を大きく左右したのではないかという意見もあるなか、試合後の会見で“闘将”シメオネ監督は審判が違いを生み出したという意見を却下したうえで、言い訳せずに勝利に値するプレーを見せたレアルを祝福した。
「私は普段VARのことについて話さないが、確実に良くなっているし、すべての人にとって効率的になるのは確かだと思う。だから、彼らの決定が正しかったことを祈るよ。VARのせいで我々が試合に敗れたとは絶対に思わない。相手は我々よりも優れていて勝利に対する説得力があった。だから我々は彼らを祝福し、次の試合に備えるだけだ」
タイトルレースに関しては、バルセロナとの差が広がる可能性があるアトレチコ。この敗戦をしっかりと受け止め、もう一度浮上していくことはできるのだろうか。
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