2部降格圏まであと2つ… 惨敗のモウリーニョが自暴自棄「クビにしたければ、しろ!」
石油王のプレッシャーに過敏反応か
試合後のインタビューはサポーターや聴衆ではなく、クラブの首脳陣相手の続投アピールにも聞こえる。スペシャル・ワンを自称する男は先日記者会見で同じクラブを指揮時に3年目に成績が下降するジンクスを質問されると、「グーグルで調べてこい!」と逆上した。だが、あまりにも悲惨な3年目のスタートとなっている。
「チャンピオンになるのは難しいものになった。(首位との差が)あまりに遠くなってしまった。今はトップ4に入ることを信じている。ここまでは最悪なシーズンだが、トップ4にはいれればOKと言えるだろう」リーグ連覇に関しては白旗宣言を出し、早くも諦めた格好だが、まだ目標を失ったわけではない。欧州チャンピオンズリーグ出場権確保は至上命題。そして、監督としてチームを一つでも上の順位に導くことが、自らの責務であると理解している。
今季の不振から、現在を「キャリア最悪の時」と表現するなど苦境に立つモウリーニョ監督。その過敏反応とも呼べる試合後の言動から危機感がヒシヒシと伝わって来る。不振にあえぐクラブと、決して辛抱強いとは呼べない石油王アブラモビッチ会長はポルトガルの名将にどのような決断を下すのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images