浦和の名将オリヴェイラ、“実戦より練習”に滲む信念 「90分の練習試合はやらなくていい」

「今季は70試合プレーできる。せっかくある時間は練習に使いたい」

「今季は70試合プレーできる。せっかくある時間は練習に使いたいと思っている。また、練習試合で勝っても勝ち点3を得ることはできない。私が来た去年の夏はジュビロ磐田戦と清水エスパルス戦がすでに組まれていたので、そのままプレーしたが、清水戦では相手GKと興梠慎三の接触で負傷しそうになった。こうやって勝ち点の懸かっていない試合で怪我をしてしまう可能性もある。1年で70試合プレーできるのだから、90分の練習試合はやらなくていいと考えている。サッカーの世界に長年いると、そういうことも学んでいくものだ」

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 老練なブラジル人指揮官はこう語り、この日の試合についても「練習試合は練習。まず、試合として本格的に考えるのはゼロックス・スーパーカップの川崎フロンターレ戦だ。今日のテーマは練習であり、準備。試合としてのテーマを設けるのは川崎戦からだ。練習の延長線上にあるのが練習試合だ」と、試合としてのテーマ設定はなかったと話した。

 選手たちからは「これが最初で最後の練習試合」という言葉も聞かれ、16日のゼロックス・スーパーカップの川崎戦までにトレーニングマッチを組むことはない模様だ。実戦よりも練習によってチームを仕上げるという信念を持つオリヴェイラ監督に率いられた浦和は、どのようなシーズンの入りを見せるのか。例年以上に注目されるポイントになりそうだ。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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