運命を決する4時間前にも見逃せない「コスタリカ対イングランド」と、「ウルグアイ対イタリアの」の好カード
サッカーの母国の意地
さて、このコスタリカ対イングランドの一戦に関してだが、敗退が決まっているイングランドは、ほぼ総入れ替えとなる9人のメンバーを入れ替えると言われている。選出メンバーをなるべく全員出場させ、経験を積ませたいという狙いがあるのだろう。だからといって、手抜きをする、というわけではない。むしろ、最後くらい勝って帰国の途につきたい、というところなのではないか。
今朝行われたオーストラリア対スペインは、まさにそういった趣の試合だった。特に、ここまで出番のなかったダビド・ビジャは「俺を出していれば、こうはならなかった」と主張しているようにさえ見えたぐらいだ。
イングランドは2連敗したが、イタリア、ウルグアイという強豪2カ国に対し、接戦を繰り広げてきた。両国が苦汁をなめさせられたコスタリカを倒し、少しでも留飲を下げたいはずだ。
サッカーの母国が意地を懸けて対戦するコスタリカだが、すでに決勝トーナメントの戦いを見据えているようだ。ジャイアント・キリングの立役者であるエースのジョエル・キャンベルや、キャプテンのブライアン・ルイスに休養を与えると言われている。だからこそ、イングランドは、余裕のコスタリカの1位通過をなんとしても阻止したいはずだ。