「カタール戦出場14人」を金田喜稔が5段階評価 アジア制覇を逃した一戦で最低点は?

DF酒井【写真:Getty Images】
DF酒井【写真:Getty Images】

酒井はいつもより「攻撃のイメージが描けていなかった」

<DF>
■酒井宏樹(マルセイユ)=★★

 準決勝で足を痛めた影響もあったのか、いつもに比べて相手に追い込まれてのミスなどプレーにドタバタ感があった。前半からビルドアップ時にスムーズな配球ができずノッキングを起こしてしまう場面もあり、右サイドハーフの堂安との絡みを含めて攻撃のイメージがあまり描けていないように見えた。

■冨安健洋(シント=トロイデン)=★★★

 今大会を通じては間違いなく最高の出来だった選手で、日本代表の未来を明るく照らす存在となった。20歳という年齢を考えれば伸びしろは大きい。決勝でも持ち味は出していたものの、最終ラインの一員として3失点と結果を残せず。この悔しさを次に生かしてほしい。

■吉田麻也(サウサンプトン)=★★★

 オーバーヘッドによるカタールの先制点は相手を褒めるべきスーパープレー。もう少し厳しくいけたのかもしれないが、ペナルティーエリア内であることを考えれば最低限の対応はできていた。2失点目はチームとして翻弄された形で、最後は不運なハンドでPK献上。最後までキャプテンとして奮闘していたが、悪い意味で目立ってしまった。

■長友佑都(ガラタサライ)=★★★

 左サイドを駆け上がってクロスを送る場面もあったが、この試合でも攻撃面でのアグレッシブさをあまり示すことができなかった。チームとしてのやり方が影響しているのだろうが、持ち味を発揮できた大会にはならなかった。

<GK>
■権田修一(サガン鳥栖→ポルティモネンセ)=★★★

 前半の2失点は相手のスーパープレーを褒めるべきシュート。これまでの試合ではセーフティーにやるべき場面で軽率ミスを犯しても、その後は好セーブでしのぐパターンが多かったため、後半のPKでも期待感はあったが止められなかった。GKとしては少し酷な3失点のように見えた。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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