韓国“8強敗退”の恩恵? 決勝弾のソン・フンミンをトットナムOBが絶賛「危険な選手」

トットナムのFWソン・フンミン【写真:Getty Images】
トットナムのFWソン・フンミン【写真:Getty Images】

アジア杯で準々決勝敗退、早期帰還で出場したニューカッスル戦で値千金の決勝弾

 アジアカップで初優勝を飾ったカタールは決勝の日本戦をはじめ、これまでのアジア列強を次々に打ち破った。準々決勝では韓国がその“餌食”となったが、この早期敗退の恩恵をトットナムは受けたようだ。

 トットナムは現地時間2日、プレミアリーグ第25節ニューカッスル戦に臨み1-0で勝ちきったが、その試合でヒーローとなったのは韓国代表FWソン・フンミンだった。25日のアジア杯準々決勝でカタールに0-1と敗れ、そのままチームに合流となったソン・フンミンは、この日スターティングメンバーで起用されると、0-0のまま試合終盤まで進んだ膠着したゲームを後半38分に打ち破る。

 右サイドからのロングボールをFWフェルナンド・ジョレンテが胸で落とすと、それに反応したソン・フンミンがペナルティーエリア手前で一瞬シュートを打つと見せかけるモーションで相手DFの間をずらし、ワンテンポ置いてから右足を振り切る。鋭いシュートは相手GKが弾き切れず、値千金の決勝ゴールとなった。

 首位リバプール追撃へ大きな勝ち点3を拾ったトットナム。英公共放送「BBC」によると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はソン・フンミンのことをこのように絶賛したという。

「ソニー(ソン・フンミン)は皆さんが持っているバッテリーのようなものだ。働き、働き、働き、電池が切れるまで働いてくれる。彼はすべてを与えてくれる。ただ彼が疲れ切った時は、休む必要があるけどね。ピッチでの彼の振る舞いは常に100%だ」

 指揮官がこのように絶賛するのも、苦しい台所事情があるからだろう。ソン・フンミンと攻撃を構築するイングランド代表FWハリー・ケインとMFデレ・アリが負傷によって戦線離脱中。攻撃の軸を2枚失った状況で、ソン・フンミンがまさに救世主となった形だ。

 元トットナムのジャーメイン・ジェナス氏からも「ソン・フンミンはトットナムの危険な選手だ」と絶賛されるなど、ソン・フンミンは不可欠な存在となっている。もし準々決勝でカタールを下し、その勢いで決勝進出となっていれば、この日の出場は叶わなかっただけに、トットナムとしてはソン・フンミンの早期帰還は幸運だったと言えるだろう。

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