日本代表、アジア杯全23選手査定「株を上げた人・下げた人」 台頭と苦悩で明暗は…
一向にシュートが決まらず燻り続けた男 その一方で図らずも評価が一層高まったのは?
■トップ下
△ 南野拓実(ザルツブルク)
[6試合(506分)・1得点・1アシスト]
× 北川航也(清水エスパルス)
[5試合(236分)・0得点]
燻り続けたのが南野だ。決して不調ではなく、チャンスに絡むなど動き自体は良質だった。しかし肝心のシュートが一向に決まらず、ようやく決勝で待望の一撃を叩き込んだ。イラン戦では倒れてもプレーを続行し、大迫の先制点を演出するなど機転も光ったが、物足りなさが強く残る大会となった。北川はトップ下と1トップの両方で出場したが、課題ばかりが浮き彫りとなっている。トルクメニスタン戦では失点に絡み、攻撃面でもチャンスを外し続けた一方、自身の強みも発揮し切れなかった。
■1トップ
◎ 大迫勇也(ブレーメン)
[4試合(288分)・4得点・1アシスト]
△ 武藤嘉紀(ニューカッスル)
[4試合(237分)・1得点]
大迫の働きは、さすがの一言に尽きる。チームに多大な影響を与える大迫はトルクメニスタン戦、イラン戦でそれぞれ2ゴールをマーク。アジアでは突出したレベルにあり、そのポストプレーは日本の生命線だ。強烈な存在感を示した一方、チームは“大迫依存”の印象を強めており、図らずも評価が一層高まった。ウズベキスタン戦で1ゴールと結果を残した武藤だが、それ以外の試合ではノーインパクトに終わっている。決勝では後半途中から大迫とともにピッチに立ち、新たな可能性こそ示したものの、脅威は与えられなかった。