日本代表、アジア杯全23選手査定「株を上げた人・下げた人」 台頭と苦悩で明暗は…
良くも悪くも“通常運転”は? これまでの活躍を考えると不完全燃焼の選手も
■右サイドバック
○ 酒井宏樹(マルセイユ)
[6試合(523分)・0得点]
△ 室屋 成(FC東京)
[2試合(107分)・0得点・1アシスト]
室屋はウズベキスタン戦で巧みなターンから1アシストをマーク。「やれる自信はある」と語り、攻撃での積極性は光ったものの、酒井の牙城を崩すほどの“強み”を出し切れていない現状がある。酒井は良くも悪くも通常運転だ。守備で体を張り、機を見た上がりで攻撃を支えたが、相手エリア付近で脅威になりきれない点は以前から変わらない。クロス精度に難を抱え、アジアレベルでも1対1で相手を抜き去るプレーは見られなかった。全体的に見れば“いつもの酒井”という印象だ。
■左サイドバック
△ 長友佑都(ガラタサライ)
[6試合(540分)・0得点・1アシスト]
× 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
[1試合(90分)・0得点]
佐々木はメンバーを大幅に入れ替えたウズベキスタン戦のみの出場。勝利に貢献したがまったくインパクトは残せずに大会を終えた。長友はこれまで代表で見せた活躍を考えると不完全燃焼とも言える。豊富な運動量に加え、球際での激しさは同様ながら、崩しの局面で上手く絡めない場面が散見。原口との連係に課題を抱え、最後まで脅威を与えきれなかった感は否めない。