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プレミアの凋落を嘆くマンUのレジェンド 「世界のベストと呼べる選手はいない」
唯一の例外としてアグエロの名前を挙げる
元イングランド代表MFのポール・スコールズ氏が、かつて自らもプレーしたプレミアリーグには、もはや世界のトップに立つタレントがいなくなったと厳しい指摘をしている。ただし、唯一の例外として、マンチェスター・シティのFWセルヒオ・アグエロの名前も挙げている。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。
「イングランドに来る選手のクオリティーを見ていると、世界、あるいは欧州でもベストと呼べる選手がいるとは思えない」
スコールズ氏はこのように言及し、国内リーグの現状を嘆いた。同氏の見立てでは、プレミアリーグの各クラブは圧倒的な資金力を武器に世界中のタレントを高額の移籍金で引き抜いているものの、その中に世界のトップ・オブ・トップと呼べる選手は皆無になっているという。
「ベストプレーヤーたちは、レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンのようなクラブにいる。そしておそらく、その下のレベルにいるのはパリ・サンジェルマンやユベントスといったクラブ。イングランドのクラブのクオリティーはその下だ。別に驚くことでもないよ」
こう厳しい口調でプレミアリーグの凋落ぶりを嘆くスコールズ氏だが、そんなリーグの中にも、彼の眼鏡に適う選手は一人だけ存在するようだ。
「我々(イングランド)の中でのトップクラブにいる選手が、バルセロナに入っていけると思うかい? 私にはそうは思えない。レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンでプレーできる選手もいないだろう。おそらくセルヒオ・アグエロを除いてね」
世界屈指の司令塔として、90年代以降のマンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支えたスコールズ氏。”赤い悪魔”の一員として、プレミアリーグを世界のトップへと躍進させた男にとって、近年の状況は歯がゆいようだが、マンチェスターのライバルチームで輝きを放ち続ける小柄なストライカーだけは、彼の目にも別格に映るようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images