カタール戦“先発11人”を英記者が採点 「ファーストチョイスになり得ない」と評されたのは?
カタールに主導権を握られ1-3で敗戦 1失点目は吉田が「もっとタイトに詰めるべき」
森保一監督率いる日本代表は、1日のアジアカップ決勝でカタールに1-3で敗れ、準優勝に終わった。前半12分、27分とスーパーゴールによって2点のビハインドを背負い、後半24分にMF南野拓実(ザルツブルク)の今大会初得点で反撃の狼煙を上げたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でDF吉田麻也(サウサンプトン)がペナルティーエリア内でのハンドを取られてPKを献上。1-3とリードを広げられ、通算5度目の決勝で初めて黒星を喫した。
かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップを6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏がカタール戦に先発した11人を10点満点で採点。及第点以下の選手が過半数を占めるなか、大舞台でMF遠藤航(シント=トロイデン)の代役として起用されたDF塩谷司(アル・アイン)が、「ファーストチョイスになり得ないことを露呈した」と酷評された。その理由とは――。
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■カタール戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)
【GK】
権田修一(サガン鳥栖→ポルティモネンセ) 5点
FWアルモエズ・アリの先制点に関してはもっと対処の仕方があったと憤る人もいるかもしれない。しかしながら、FWハサン・アルハイドスに視界を奪われていた事実は情状酌量の余地があるだろう。
【DF】
酒井宏樹(マルセイユ) 6点
サイドで堂安のサポートに多くの時間を割き、オーバーラップも盛んだった。日本最高のパフォーマーの1人だ。
吉田麻也(サウサンプトン) 5点
彼の夜ではなかった。先制点を与えたシーンは、もっとマークをタイトに詰めるべきだった。そして、カタールの3点目となるPKを献上するミスも犯した。
冨安健洋(シント=トロイデン) 5点
準決勝までの出色の活躍と比べると、明確に効率性を欠いた。特にイランのFWサルダル・アズムンを抑えたパフォーマンスと比較しては……。だが、今大会から多くを学んだことだろう。
長友佑都(ガラタサライ) 6点
またしても比較的に静かな夜となった。ベテランのサイドバックの攻撃参加は活発でもなければ、ファイナルサードでの効率性も全盛期に比べると低かった。彼の時代の終焉なのか……。
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マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。