終盤戦で問われる審判力 Jリーグが液漏れ発覚のバニシングスプレーの使用を中止
注意深いレフェリングが求められる
セットプレーの際、主審が守備側の壁の前に「バニシングスプレー」と呼ばれる白いスプレーをシュッと吹きつけてラインを引く儀式は、今や世界中で当たり前の光景となった。しかし、Jリーグでは今後、今シーズンに関してはその光景が見られないことになった。
その理由は、一部製品に液漏れが発生する製品があることが判明したためだ。株式会社モルテンが安全上、品質上の保証が難しいと判断し、製品の回収を決定。1日に、Jリーグ事務局が、J1は3日、J2は4日の試合以降の今季中、Jリーグ公式試合での使用を中止することを決定したことを発表した。
主にセットプレーを蹴る選手たちからは、「壁の位置が明確になったからやりやすい」という声が多く好評だったが、残念ながら使用中止が決定してしまった。タイトルや昇格、残留の懸かった際どい試合が増えてくる終盤戦は、キッカーと壁に入る選手による駆け引きに、レフェリーがより注意深く判定する必要がありそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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