決定力不足解消へ、ハリルジャパンに求められる「殺し屋の本能」
コンセプトの浸透に自信を持つ指揮官
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、10月1日のロシアワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦と、国際親善試合のイラン戦へ向けたメンバー発表会見の席上で、自らのコンセプトである縦に速い攻撃の浸透と、得点力向上のために必要な要素を語った。
ハリルホジッチ監督が3月に就任して以来、コンセプトとして掲げてきたのが「縦に速い攻撃」だ。2014年ブラジル・ワールドカップを指揮したアルベルト・ザッケローニ監督、前任のハビエル・アギーレ監督時代の日本代表を分析した結果として、攻撃の遅さを感じ取っていた指揮官は、よりダイレクトに相手ゴールへ直結する攻撃を選手たちに求めた。
就任当初こそ、そのスピード感がクローズアップされるあまりに、ボールの動きに選手の動きが追いつかず、全体が間延びする現象が見て取れた。しかし、約半年が経った今、指揮官はそのコンセプトの浸透度合いに自信を持っている。
「フットボールにおいて、一番難しいのは前に行くこと。かなりハイレベルなシチュエーションを作り出している。オフェンスの展開のところで数人の選手が関わる状況がかなりある。特にワンタッチでプレーしている時がそうだ。前を向いたプレーの時にはよりパスコースがあり、毎試合かなりの決定機を作っている」