シリアを警戒するハリルホジッチ監督 「より強く、攻撃してくる」

「我々がどのレベルにあるか、良いテストになる」

 日本代表のハリル・ハリルホジッチ監督が1日、2018FIFAワールドカップ・ロシア大会アジア2次予選兼、AFCアジアカップUAE2019予選で対戦するシリア代表について、「より強く、攻撃してくるチーム。我々に問題を起こしてくる」と警戒心を口にした。
 日本はホームで行なわれた今予選の初戦で、シンガポール相手に0-0というよもやのドロースタートとなったが、その後、9月のカンボジア戦、アフガニスタン戦で連勝し、2勝1分けの2位に。対するシリアは3戦全勝で、グループEの首位に立っている。
「もちろん、シリアの試合は数試合見た。すでに分析し、個々の長所、短所まで分かっている。7、8試合見たが、どのようにプレーするか、誰がプレーするか予想している。何人か良い選手がいる。特にゴール前での効率性、リアリストである点にびっくりしている」と、ハリル監督もシリアの強さには舌を巻く。
 そのため指揮官は、ここまで13得点0失点という、攻守に安定したチームについて綿密な分析をし、試合に臨む準備を整えているという。
「彼らにはそれほど多くの決定機は必要ないと考えている、我々がどのレベルにあるか、良いテストになる。しっかり戦えるチームを準備する必要がある」
 また、ハリル監督は現在、イングランドで行なわれているラグビーのワールドカップで、優勝候補の南アフリカを撃破し、世界に驚きを与えたラグビー日本代表からも強い影響を受けているようだ。
「ラグビー代表のコーチが言っていた。『日本人は相手をリスペクトしすぎで、自分たちのことはリスペクトしていない』と。これはサッカーでも感じることがある。私はいつも、自分から『勝利』ということを口にしてきた。『勝つための準備だよ』と言っている」
 首位通過のためには負けられない直接対決に向けて、ラグビー日本代表から勝利をもぎ取る心構えを学んだハリルジャパン。グループ最大の難敵とも言える相手との一戦に勝ち、首位浮上を狙う。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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