【データ検証】イランのエースを“空陸”で封殺 20歳CB冨安が記録した両チーム最高の数値とは?
アジア杯準決勝イラン戦を分析 攻撃を未然に防いだ日本のインターセプト数の多さ
日本代表は1月28日に行われたアジアカップ準決勝で、イラン相手に3-0と勝利を収め2月1日に行われる決勝へと駒を進めた。勝利の立役者として注目を浴びたのは、スタメン復帰した試合で2得点のFW大迫勇也や、2アシストに加えてPKを誘発したMF南野拓実らの名前が挙がる。たしかに準決勝まで無失点で勝ち上がってきたイラン相手に3得点をあげた攻撃は見事だった。
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しかし、ここでは5試合で12得点を奪っていたイランの攻撃を完封した守備陣にスポットライトを当てたい。特に今大会4得点のFWサルダル・アズムンをマークして封じた20歳のDF冨安健洋に触れずにはいられない。データ分析会社「Instat」のデータを用いて検証を進めていくと、イラン戦における冨安が前後半で異なる顔を覗かせて封殺に至っていたことが分かった。
まずは[DATA-1]と[DATA-2]で試合内の統計データを見ていこう。シュート数は日本の7本に対しイランが11本と上回ったものの、枠内シュート数では4本対3本と日本のほうが多かった。ポゼッションは試合内の大部分で日本が上回っており、日本が2得点目をあげた60-75分に関しては84%と圧倒的な差を見せた。
ただし、デュエルに関してはイランが勝る。特にイランの守備時のデュエル勝率は66.67%と日本の攻撃陣をシャットアウトした時間は長かった。ただし、敵陣への侵入率とペナルティーエリアへの侵入率を比較すると話は変わる。日本陣内へ64回侵入したイランだが、ペナルティーエリア内まで侵入できたのはわずか9回(侵入率14.06%)だった。それに対して日本は51回イラン陣内へ侵入し、17回(侵入率33.33%)も到達できていた。
そして最も異なるのは「インターセプト数」だ。イランの23回(敵陣4回)に対して日本は倍以上の57回(敵陣13回)と、フィジカルコンタクトの勝負となる前にパスコースを読み、ピンチの芽を摘む機会が多く見受けられた。
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