涙のハリル監督「最もタフな試合だった」 FWサラ、消息不明後初の一戦での苦悩吐露
今冬カーディフへ移籍した教え子が行方不明 事故後初のサンテティエンヌ戦で涙見せる
かつて日本代表を指揮したバヒド・ハリルホジッチ監督率いるフランス1部のナントは、現地時間1月30日に行われたリーグ・アン第22節でサンテティエンヌとホームで対戦。今冬の移籍市場でプレミアリーグのカーディフへ移籍したアルゼンチン人FWエミリアーノ・サラの乗った小型飛行機が消息不明となってから、初の公式戦だった。1-1で引き分けた試合後、ハリルホジッチ監督は「キャリアで最もタフな試合だった」と述べたと、英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」が報じている。
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サラはこの冬の移籍市場でカーディフ史上最高額となる1500万ポンド(約21億円)での移籍が決定。21日、新天地に向かうために小型飛行機に搭乗したが、その夜に消息を絶ち、現在まで行方不明の状態が続いている。
サラの古巣ナントは30日、事故後初の公式戦でサンテティエンヌと本拠地で対戦。後半13分にサンテティエンヌに先制点を許したが、負けられないナントは同25分にカウンターが炸裂。右からの折り返しをガーナ代表FWアブドゥル・マジード・ワリスが押し込んで同点とし、複雑な思いが入り交じるなかで迎えた一戦は1-1のドローで決着となった。
この試合では、前半9分にサラのナントでの背番号9にちなみ、試合が1分間中断。両チームの選手、そして会場の人々は大きな拍手、ファンがスタンディングオベーションする場面も見られ、元日本代表指揮官のハリルホジッチ監督はキックオフ前から神妙な面持ちで試合に臨んでいたが、この時はベンチで目に涙を浮かべた。
試合後のインタビューでハリルホジッチ監督は、このような状況で試合を最後までやり遂げた選手たちを誇らしいとし、今回ばかりは結果は重要ではないと語っている。
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