日本代表の4人を“5つ星”で絶賛! 「イラン戦出場14選手」を金田喜稔が5段階評価

DF長友佑都【写真:©AFC】
DF長友佑都【写真:©AFC】

左SB長友が放つ円熟の境地「メンタル面での余裕さえ感じた」

<DF>
■酒井宏樹(マルセイユ/→後半28分OUT)=★★★★

 CBコンビとの守備面でのコンビネーションの成熟度は、アジアでは抜けているレベル。高さでも跳ね返せるし、崩れようがないという安定感をイラン相手にも示した。森保監督の下では、そこまでリスクを負って攻撃参加する機会はないが、中島翔哉(ポルティモネンセ)が不在のなか、今大会を通じては堂安とのコンビネーションで右サイドに起点を作ることができている。負傷の状態が心配される。

■冨安健洋(シント=トロイデン)=★★★★★

 今大会を通じて試合ごとに成長し、観る者を驚かすパフォーマンスを発揮しているが、このイラン戦も出色の出来だった。20歳ながら、もはやディフェンスリーダーと言ってもおかしくないくらいコーチングもしていた。守備の安定性、強さ、スピード、高さ、そして精度の高いフィード力。日本史上最高のセンターバックになり得る輝かしい才能をピッチ上で見せ続けた。

■吉田麻也(サウサンプトン)=★★★★★

 守備陣を巧みにコントロールし、難敵イランを無失点に抑えた。冨安とのコンビで、相手エースのアズムンをイライラさせるくらい完璧にストップ。相手の単調なロングボールも冷静に跳ね返し続け、隙を与えなかった。柴崎、遠藤の2ボランチともバランスを取りながら強固なセンターラインを構築。チームリーダーとして、“5つ星”評価にふさわしい安定感を示した。

■長友佑都(ガラタサライ)=★★★★

 クリアするところはきっちりとクリアし、つなぎのところではしっかりと顔を出して前方の原口をサポート。攻守にわたる落ち着きが光り、対峙する相手に対してメンタル面での余裕さえ感じた。円熟の境地というプレーで、無失点に貢献した。

[ftp_del]
>>【PR】元浦和の鈴木啓太氏が2018年Jリーグを総括 DAZNで広がる「観る側の面白さ」
[/ftp_del]

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング