中東対決に大敗の開催国UAE、サポーターの“靴投げ”が物議 英紙非難「究極の侮辱」
後半35分、決定的な3失点目を喫するとスタンドから靴やペットボトルが大量投下
アジアカップは29日に準決勝が行われ、開催国UAEはカタールに0-4で敗戦。日本が待ち受ける決勝への切符を手にすることができなかった。中東勢同士の対決、しかも地元での大敗にUAEサポーターは激昂。ゴールを祝うカタールの選手に対して靴やペットボトルを投げ込む行動に出たことを受け、海外メディアも「究極の屈辱」と非難している。
元日本代表指揮官のアルベルト・ザッケローニ監督率いるUAEは、序盤から劣勢を強いられる。前半22分にショートカウンターから先制点を許すと、同37分にはカタールのFWアルモエズ・アリに強烈なミドルシュートを決められ、リードを2点に広げられた。
すると、劣勢となったUAEサポーターはヒートアップし、ゴールを決めたアリを中心としたカタールの輪を目掛けてピッチ内に靴を投げ込み始めた。スタンド内のスタッフが止めるように呼び掛けるも事態は収まらず、会場は一時騒然となった。後半35分に裏を取られてループシュートを決められた際にも、靴とペットボトルが大量に投げ込まれている。
英紙「インディペンデント」は、「UAE対カタールの一戦はスタンドの混乱によって傷つけられた」と報道。さらに、英紙「ザ・サン」は「UAEのサポーターがアジアカップ準決勝でカタールの選手に靴を投げる」と見出しを打ち、「誰かに靴を投げることは、アラブ諸国の大半では侮辱とされ、その習慣は何百年も前に遡る。靴は汚れていると見なされ、その靴底がぶつかるのは究極の侮辱だ」と“靴投げ行為”の持つ意味に触れている。
後半アディショナルタイムにも失点したUAEは0-4で完敗。大差での黒星と、サポーターの混乱という“二重のショック”でUAEのアジアカップは幕を閉じた。
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