「6戦目にして“真の日本”が見えた!」 “大迫あり”の森保Jの大会優勝に英記者が太鼓判

チャーチ氏は、日本代表は優勝に近い存在だと語っている【写真:Getty Images】
チャーチ氏は、日本代表は優勝に近い存在だと語っている【写真:Getty Images】

相手エースのアズムンを20歳の冨安が封じ、フラストレーションを募らせることに成功

 日本代表は28日に行われたアジアカップ準決勝で、イランを3-0で破って2大会ぶりの決勝進出を決めた。“事実上の決勝戦”とも謳われた一戦で、FW大迫勇也(ブレーメン)が2ゴール、MF原口元気(ハノーファー)がダメ押し弾を決め、今大会で無失点だった堅守のイランを圧倒。アジア王者タイトルまであと一つに迫った。

 かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏は、イラン戦の日本について「偉大なパフォーマンス。特に後半は」と絶賛。先発復帰した大迫を「周囲の選手をも輝かせることができるのは、その選手がトップクラスの選手であることの証明」と評し、日本は優勝に近い存在だと語っている。

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 アジアカップが始まって6試合目にして、ようやく“真の日本”の姿を見ることができた。これは大迫勇也がスタメンに復帰したことに深く関係している。

 最前線に立った大迫は試合を決定づける二つのゴールを決め、日本を1992年大会以来5度目のアジアカップ決勝の舞台に連れて行った。だが、それだけではない。彼の万能性が、日本のプレーを改善した。周囲の選手をも輝かせることができるのは、その選手がトップクラスの選手であることの証明である。

 試合を振り返ると、立ち上がりのイランはよりハングリーであり、動きはシャープだった。鋭利なタックルを仕掛け、日本の中盤からコンスタントにボールを奪取している。カルロス・ケイロス監督のチームは積極的で、日本にとって一筋縄ではいかないことを示していた。

 中盤のMFアシュカン・デジャガはダイナモとして機能し、DFエフサン・ハジサフィとMFオミド・イブラヒミもエネルギッシュなプレーを見せた。イランには活気があり、試合を支配しようとしていた。さらに、最終ラインからはDFミラド・モハマディ、DFラミン・レザイーアンが最前線のFWサルダル・アズムンを狙ってロングボールを入れる場面もしばしば見られた。

 アズムンは相手を切り裂く鋭利なスピードとパワーがあり、アジア中のDFにとって脅威となる存在だ。だが、日本戦でマッチアップした20歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)は巨大で、より速く、力でも勝っていた。イラン人FWはただただ苛立ちを募らせるばかりだった。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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