イラン戦終盤に両軍入り乱れる騒動　抗議しながらも味方との間に割って入った吉田

　日本代表は28日のアジアカップ準決勝イラン戦で3-0と快勝し、2月1日の決勝に進出した。日本が3-0とリードして迎えた後半アディショナルタイム、相手のエースFWサルダル・アズムン（ルビン・カザン）がMF柴崎岳（ヘタフェ）の顔面に張り手したのをきっかけに乱闘騒動へと発展。そのなかで猛抗議しながらも、味方との間に割って入ったキャプテンのDF吉田麻也（サウサンプトン）は、その瞬間に何を感じていたのか。

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　今大会5試合で12ゴール無失点のイランを相手に日本は堂々たる戦いぶりを披露した。0-0で迎えた後半11分、5試合ぶりに先発復帰を果たしたFW大迫勇也（ブレーメン）が先制弾を叩き込むと、同22分には大迫がPKで追加点。さらに後半アディショナルタイムにMF原口元気（ハノーファー）がダメ押しの一撃を流し込んだ。

　この時点で3-0と日本がリードを広げており、すでに勝負ありの状況だった。ところが直後、日本のペナルティーエリア手前で笛が吹かれると、相手のエースFWアズムンが感情を爆発させ、柴崎の左ほほに張り手するような形となった。これをきっかけに両軍が入り乱れる騒動となる。

　そのなかで相手に猛抗議しながらも、味方との間に割って諫めていたのが吉田だ。相手に対しては毅然と態度を見せた一方、味方がエキサイトしてカードをもらわないように相手から引き離すような行動を見せた。その時の心境について「退場になって、次に出られないのが一番良くない。もう決着はついたと思っていたし、向こうは熱くなっていたけどこちらは冷静だった」と明かしている。会場は一時騒然となったが、しばらくして再開されると3-0のまま終了した。

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