乱闘騒動のイラン代表FW、敗れた日本戦2時間後にSNSで謝罪声明 「本当に恥ずかしい」

イラン代表FWアズムン【写真:Getty Images】
イラン代表FWアズムン【写真:Getty Images】

アズムンはノーゴールでエースの役目を果たせず、試合終了間際には乱闘騒動

 イラン代表は28日のアジアカップ準決勝日本戦で0-3と敗れ、ベスト4で姿を消した。日本に3点のリードを許して迎えた試合終了間際、エースFWサルダル・アズムン(ルビン・カザン)が日本のMF柴崎岳(ヘタフェ)の顔面に張り手したのをきっかけに、両軍が入り乱れる乱闘騒動へと発展し、会場は一時騒然となった。大一番でノーゴールに終わった24歳のストライカーは、自身のインスタグラムで「本当に恥ずかしい」と謝罪した。

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 イランはアズムンのフィジカルとスピードを生かし、後方からロングボールを放り込むスタイル主体でゲームを進行する。アズムンは前半10分にスルーパスに抜け出してあわや決定機というプレーを見せると、同22分にはGK権田修一(サガン鳥栖)がミスしたこぼれ球を拾ってペナルティーエリア内に侵入。対応したMF柴崎岳(ヘタフェ)の股を抜く華麗なドリブルを披露して日本ゴールに迫ると、素早く右足を振り抜き、シュートはカバーに入ったDF吉田麻也(サウサンプトン)の股下を通過してゴール右隅へ飛んだ。そのまま得点かと思われたが、権田の好セーブに遭って先制点は奪えなかった。

 序盤戦で日本の脅威となったアズムンだが、マッチアップしたDF冨安健洋(シント=トロイデン)の巧みなマークに手を焼き、その後はボールを持つ回数が激減。徐々に溜めていたフラストレーションは3点のビハインドを背負った試合終了間際に爆発してしまった。

 敵陣のペナルティーエリア手前で日本ボールに笛が吹かれた直後、感情を高ぶらせたアズムンは腕を突き出し、柴崎の左ほほに張り手するような形となった。これを見た吉田らが間に入りながら猛抗議。イランの選手たちも一歩も引かずに好戦的態度を見せ、両チームが入り乱れる騒動となった。

 イエローカードが提示されたアズムンはその後もネットを揺らせず。日本戦前までにチームトップの4得点を奪っていたが、苦しむチームを救えず、無念のベスト4敗退となった。

 アズムンは試合終了から約2時間後、自身の公式インスタグラムを更新。イラン代表を応援してくれる人々に感謝を述べつつ、「本当に恥ずかしいし、申し訳ない」と謝罪の言葉を綴った。

 24歳の若きエースにとっては、アジアカップ準決勝の日本戦は苦い思い出として脳裏に刻まれたに違いない。

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