アジア杯4強の立役者、冨安をバルセロナ公式サイトが紹介 「“バルサのルーツ”を持つ選手」
10年前にできた福岡のバルサアカデミーに3年間通った過去を紹介
森保一監督率いる日本代表は、アジアカップで2大会ぶりとなる準決勝進出を果たした。5試合連続での1点差勝利と、接戦を制し続けているチームにあって、評価を高めているのはDF冨安健洋(シント=トロイデン)だ。20歳にして将来のディフェンスリーダーの風格を漂わせつつある冨安だが、幼少時代のキャリアを、なんと「バルセロナの公式サイト」が紹介している。
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同サイトでは冨安が決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦で、決勝ゴールとなるヘディングシュートを決めるなど、日本代表の主力としてプレーしていることを紹介。その冒頭にはこんな記述がある。
「日本代表はアジアカップの準決勝に進んだが、その過程で“バルサのルーツ”を持つ選手に助けられた。それは福岡のバルサアカデミーでトレーニングを積んだ20歳のタケヒロ・トミヤスだ」
現在、日本にはバルサのアカデミーが4校存在しているが、冨安は日本で最初にできた福岡校の1期生なのだ。今から10年前の2009年にバルサアカデミーの門を叩き、そこで3年にわたって育まれた実力は地元で知られるものとなり、中学生年代からはアビスパ福岡の下部組織に加入。そこから着実に成長を遂げ、現在では欧州のクラブでプレーする選手になった。
そんな冨安を知るのは、当時のバルサスクールでテクニカルディレクターを務めたイワン・パランコ氏だ。現在、セレッソ大阪の指揮を執るミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の下でアシスタントコーチを務めているパランコ氏は「彼は、日本よりも高いレベルのリーグで戦えることを証明した。完璧で、多彩な能力を持った選手だ」と称えている。
そんな同氏が回想したのは、2011年にスペインのカタルーニャで行われたMICトーナメントという大会でのこと。
「彼は素晴らしいゴールを決めたんだ。そしてサイドラインでチームメートと喜んでいた時、相手チームはキックオフしようとした。幸運にもレフェリーがその動きを止めてくれたんだ。それがあったから、即同点ゴールを許すことはなかったね」
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