浦和の1次キャンプは“地獄のハードトレ” J&ACL二冠達成へ、監督の「煽り方は凄い」
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杉本、山中ら実力者の加入で煽られる競争心
こうしたボールを使った“サッカー的”なフィジカルトレーニングが午前中に行われ、午後はサーキットトレーニングなどの純粋なフィジカルトレーニングが組まれる。4日間すべてが2部練習なので、8回のトレーニングに全く休みがない。そのうえで、山中のみならずFW杉本健勇やDF鈴木大輔といった日本代表経験者、ポルトガルの名門ポルトから加入のMFエヴェルトン、大学ナンバーワンSBと即戦力として期待されるDF岩武克弥らが加入しているだけに、選手は常に競争心が煽られている。
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そうしたなかで山中と左サイドのポジションを争うことが濃厚なMF宇賀神友弥は、オリヴェイラ監督からこんな言葉をかけられていることも明かしている。
「連日、厳しいトレーニングができていますし、徐々に負荷は高まっているので、そういう意味では順調なんだと思います。監督からは『これだけ厳しい練習をしたんだという自覚があれば、試合になっても相手より走れるし、戦えるはずだ』と。ただ、あの煽り方は凄いですね」
練習メニューを見れば、まだピッチ全体を使ったフォーメーション練習などは行われていないため、指揮官がどのような戦術やシステムを新シーズンに向けて思い描いているのかは計りかねる。昨季の総括で、クラブが公式に「プレシーズンにおけるトレーニングを重ねていく過程で足りないものがあったのではないか」という言葉を発している。その反省を生かすと言うには180度くらい違う方向にあるように見えるほどの熱血指導は、明らかにチームの戦う姿勢と運動量のベースを高めようとしているのは間違いのないところだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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