お世辞にも“安定”とは言い難い… 身が縮む日本代表のバックパス対応に見る理想と現実
吉田が「チャレンジ」と位置づける理由 日本の守備陣が抱える一つの課題
吉田は権田との連係について「もう少しリスクを減らそうという話はしています」と明かす。前半38分にはピンチを招いたが、そこにはチームとしても明確な意図が隠されている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
「あれをつなげるようになれば、みんなが一番楽になる。それは森保さんが取り組んでいることの一つでもあるので、チャレンジは続けます」
守護神を含めて安易にボールを蹴らず、後方からつなぐスタイルを現体制では求めているという。ピンチを招いた場面でも、正確なパスワークで相手のプレスをかいくぐれていれば、その後は数的優位の状況を作れる可能性が高い。
問題は安定感を欠いている点だろう。とりわけバックパス対応時にはそれが顕著だ。簡単に蹴れば当然リスクは回避できるが、その一方で安易にボールを失う。そのなかでどのプレーをチョイスするか。吉田はその意味で「チャレンジ」と位置づけている。
日本が高いレベルを目指すのであれば、現状のように後方からパスをつないでビルドアップする選択を優先すべきだろう。しかし、実際は質を伴わずにピンチを招いている。理想と現実のバランスをどう取るか――守備陣が抱える課題の一つと言えそうだ。
[ftp_del]
>>【PR】元浦和の鈴木啓太氏が2018年Jリーグを総括 DAZNで広がる「観る側の面白さ」
[/ftp_del]