お世辞にも“安定”とは言い難い… 身が縮む日本代表のバックパス対応に見る理想と現実
ベトナム戦の前半にあわや失点の大ピンチを誘発…不安が付きまとうバックパス対応
日本代表は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦で1-0と勝利し、28日の準決勝でイランと激突する。2試合連続の完封勝利を飾った日本だが、前半終了間際にDFとGKの間のバックパス対応からあわや失点の大ピンチを招いた。キャプテンのDF吉田麻也(サウサンプトン)は「あれをつなげれば楽になる」と課題を挙げている。
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16強のサウジアラビア戦(1-0)でボール支配率23.7%と圧倒的に下回り、相手に終始ボールを持たれる苦しい展開となるも、吉田らを中心に守備陣が粘り強く対応して無失点に抑えた。続くベトナム戦もゴールを許さず、2試合連続で完封勝利に貢献した。その一方で守備陣の不安材料がバックパスの対応だ。
前半38分に日本の守備陣がドタバタ劇を演じた。吉田がGK権田修一(サガン鳥栖)にバックパス。フリーの状態でボールを受けた権田はトラップして、一度様子を窺った。ここまではなんの変哲もないシーンだが、相手が寄せると権田はゴール手前の吉田へパス。吉田の近くにはすでに相手が寄せており、思わぬ形でボールを受けた吉田のトラップが大きくなり、ボールを奪われてシュートを打たれた。
この大ピンチは権田が自ら体を張ったセーブで事なきを得たが、これが決まっていれば試合の流れを決定づけるプレーとなっていた可能性もある。これ以外でも、日本のバックパス対応には不安が常に付きまとい、お世辞にも安定しているとは言い難い。
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