「堂安はベトナム人選手ではありません」 日本戦を前にベトナムメディアが異例の紹介文
ベトナムではポピュラーな名字であることから、ベトナム国内では同国出身論が噴出
アジアカップが開催されているUAEにいる日本代表は、現地時間24日、同大会の準々決勝でベトナム代表と対戦する。日本の対戦国であるベトナムは、同国史上初となるベスト4進出を目指しているが、その大一番を目前に、ベトナムメディアは「堂安はベトナム人選手ではありません」と、異例のメッセージを発信している。
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グループリーグを3連勝で首位通過を果たした日本は、ロシア・ワールドカップ(W杯)出場国同士の強豪対決となった21日のラウンド16・サウジアラビア戦も1-0で制した。準々決勝は格下のベトナムが相手となるが、近年の同国代表は著しい成長を見せており、今大会でも前評判を覆してベスト8まで駆け上がってきた。
2007年大会以来の8強進出を果たしたベトナムだが、同国メディア「bongdanet.vn」は、変わった理由から日本代表MF堂安律の特集を組んだ。その見出しには、「堂安はベトナム人選手ではありません」とあり、20歳の日本代表MFについて異例の説明をしている。
今大会、タイ代表にはベトナム人の祖父を持つトリスタン・ドーという選手が出場していた。これもあってベトナムにルーツを持つ選手が、同国内で注目されているのだが、「日本代表のMF堂安律は、1998年6月16日に兵庫県尼崎市で生まれた。ドウアンという名前はベトナム国内では非常に広く行き渡っていることから、堂安本人、もしくは彼の家族がベトナム出身なのではないかと憶測が拡大している。日本では、ドウアンという名前は非常に珍しいものでもある。しかし、日本のマスコミは堂安の出身国について明確な回答を出している。彼の家系も日本人であり、ベトナムにルーツはない。タイ代表のトリスタン・ドーとは完全に異なる話だ」と伝えている。
この紹介文が掲載された背景には、堂安という名字がベトナムではポピュラーなものであることがある。ベトナム国内では、「ドウアンは、ベトナム出身の選手なのではないか?」という憶測が広がっており、それに対する解答として、この記事が掲載されたのだ。
堂安については、そのルーツが日本にあることだけではなく、「ここ数年で驚くべき飛躍を遂げている」とも伝えており、「この20歳のパフォーマンスは強烈なインパクトを残している。森保一監督も香川真司と本田圭佑の跡を継ぐ、司令塔に指名する準備を整えている」と紹介。そして、「ベトナムが日本に勝つためには、準々決勝で堂安を確実に仕留める必要がある」と、要注意選手として警戒した。
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(FOOTBALL ZONE編集部)