元英代表監督、マンUラッシュフォードの酷使に警告 「30歳までプレーを続けるのは…」
アラダイス氏が過密日程に喝 若き才能も「25歳までに消耗した体や心に悩まされる」
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、オレ・グンナー・スールシャール暫定監督就任後の公式戦7試合で5得点の活躍を見せ、大きく注目されている。しかし、元イングランド代表監督のサム・アラダイス氏は英ラジオ局「talkSPORT」の番組に出演し、ラッシュフォードについて言及。このままのペースでいけば、30歳までトップレベルでプレーするのは難しいとの見解を示した。
現地時間19日のプレミアリーグ第23節のブライトン戦(2-1)で、ユナイテッドのトップチーム通算出場数を150試合とした21歳のラッシュフォードは、この試合で同得点数も41ゴールとした。
ユナイテッドOBの元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現D.C.ユナイテッド)は、ユナイテッドで150試合を迎えた当時45ゴール、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)は、25ゴールだった。スールシャール暫定監督は、クラブのレジェンド2人が150試合出場を達成した時と同レベルにあると、ラッシュフォードを絶賛していた。
ところが、中田英寿氏在籍時のボルトンなどプレミアリーグの多くのクラブで監督経験を持つ“ビッグ・サム”ことアラダイス氏は、元スコットランド代表FWアラン・ブラジル氏が司会を務める「Sports Breakfast」の番組内で、ラッシュフォードの休みの少なさを指摘している。
「彼が30歳までプレーを続けるのは難しいだろう。なぜなら、フィジカル面でもメンタル面でも要求されることが多く、その疲労に苦しむことになるからだ。彼には年間で3週間しか休みがない。プレシーズンなんて現在は存在しない。彼らはすぐにさまざまな大会で戦う。彼は世界を飛び回ってプレーし、代表としてもプレーしている。重傷を負わなくとも、25歳までには消耗した体や心に悩まされるだろう。膝や足首、腰や背中などで問題が生じ始めるかもしれない」
過密スケジュールが怪我などにつながると勧告したアラダイス氏は、「これらの怪我は、彼がプレーするのをやめさせるほどではないが、おそらく彼の引退を早めることになるだろう。現在のプレミアリーグを見ていると、30歳を超えた現役選手が少なくなっている」と、試合数の多さが選手生命を短くさせていると指摘。ラッシュフォードなどの若き才能も結局は早くに引退してしまう可能性があることを嘆いていた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)