韓国紙、サウジ戦の堂安に厳しい評価 「日本の“若い血”を象徴する選手らしくなかった」
強豪サウジアラビアに1-0勝利も攻撃陣は不発 堂安は「決定的なパスも一度もなかった」
アジアカップの決勝トーナメント1回戦で、日本代表はサウジアラビア代表に1-0で勝利した。
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この試合では終始サウジアラビアが試合の主導権を握ったが、前半20分にCKから奪った1点を日本が堅守で逃げきり、日本が貴重な勝利を手にした。試合を通じて目立ったのは、殊勲のゴールを決めたDF冨安健洋をはじめ、吉田麻也、長友佑都、酒井宏樹ら守備陣の奮闘ぶりだった。
一方で鳴りを潜めたのが攻撃陣だ。韓国スポーツ紙「MKスポーツ」は、「MF堂安律(フローニンゲン)は、日本の“若い血”を象徴する選手らしくなかった。一時的な不振というよりは、現在の状態を憂慮すべきだ」と報じている。
また、「堂安は右サイドで先発出場したが、枠内シュートは1本も打てなかった。ウインガーとしての基本的な役割となるチャンスの演出も見られなかった。ゴールへとつながる決定的なパスも一度もなかった」とし、森保一監督が就任以降のこれまでの日本代表での活躍ぶりからは、想像できないほどの不振にあると伝えている。
さらに記事では、今大会の韓国代表としてメンバー入りしているMFイ・スンウ(ヴェローナ)を引き合いに出し、「堂安はU-16アジア選手権の準々決勝で日本代表キャプテンとして、イ・スンウがいる韓国代表と対戦した。この試合でイ・スンウは2得点して勝利。堂安には韓国に準決勝進出を許した過去がある。堂安はイ・スンウの実力をピッチの上で目の当たりにし、挫折感とともにライバル心を燃やし、それが欧州進出を決心したきっかけになったことをのちに明かしている」と紹介していた。
ここまで堂安は1得点と絶好調とは言えないが、韓国メディアも日本の才能豊かなレフティーの動向に注目している。
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金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。