ベトナムを熟知するフットサル日本代表監督が証言 アジア杯8強進出は「サプライズではない」
元フットサル・ベトナム代表監督のブルーノ・ガルシア氏、準々決勝で日本と戦うベトナムの“速さ”を警戒
現在、フットサル日本代表を率いているブルーノ・ガルシア監督は、2016年までフットサル・ベトナム代表の指揮を執っていた。近年、ベトナムではサッカーやフットサルに対する熱が高まっている。16年2月、ブルーノ監督の率いるフットサル・ベトナム代表はアジア予選でフットサル日本代表を破り、同年にコロンビアで開催されたフットサルW杯に初出場した。その大会でもベスト16まで勝ち上がり、同国のフットボール熱はさらにヒートアップしたという背景がある。
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22日、タイ遠征に臨むフットサル日本代表のメンバー発表会見を行ったブルーノ監督は、同国のサッカー事情について聞かれ、今回のベスト8入りはサプライズではないと語っている。
アジア杯の準々決勝で日本代表は、ベトナム代表と戦う。そのベトナムの特徴について、ブルーノ監督は「ラピド(速い)、ラピド(速い)」と繰り返し、スピードが日本にとって脅威になり得ると語った。
同大会で初のベスト8入りを果たしたベトナムだが、同国のフットボール事情にも精通するスペイン人監督は「ここ10年くらい、ベトナムは非常にサッカーとフットサルに力を入れています。特にアンダー20の育成世代では、クラブチームのような活動をしているんです。年間を通して一緒に一つのクラブで活動して、その選手たちがほとんどそのままベトナム代表になっていく。フットサルでも、サッカーでも、同じような取り組みをしているんです」と、育成年代から同一チームで長い期間にわたって活動し、連係が取れていることも彼らの強みに挙げた。そして、その強化されてきた背景を説明する。
「ベスト8進出は、決してサプライズではありません。もちろん、日本とベトナムの国内リーグの状況などを比較すれば、『たまたま上手くいったんだな』と思われても、仕方がない部分はあるでしょう。しかし、アンダー20の年代でタレントがあり、『黄金世代』と呼ばれていた選手たちに投資を続け、彼らがフル代表で中心選手になってきました。それと同時に、アンダー世代にも投資をしたことで、育成年代でも結果を出せるようになってきているんです。最初の『黄金年代』より上の年代については、何もありませんでしたが、今は継続的に強化できる環境が整いつつあります」
16年2月のフットサルW杯予選では、フットサル日本代表は負けるはずがないと思われたフットサル・ベトナム代表に敗れ、W杯の連続出場が「3」で途絶えた。サッカーの日本代表も油断は禁物だ。3年前にアジアのフットサル界で衝撃的なアップセットを演じた智将は、「でも、日本代表のほうが強いですよ」と言い、最後に「フットサル日本代表の監督としても、“サムライブルー”のアジアカップでの躍進を応援しています。頑張ってください!」と、UAEで熱戦を繰り広げている森保ジャパンにエールを送った。
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(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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