「優しく接するだけでは…」 モウリーニョがエメリ監督に“エジル活用法”をアドバイス
かつての愛弟子を生かすために必要なのは「多少のケアと愛」と助言
アーセナルのウナイ・エメリ監督は、近年チームの主軸を務めてきた「10番」の元ドイツ代表MFメスト・エジルを戦術的な理由もあって起用していない。その一件に対して、ジョゼ・モウリーニョ氏は衛星放送「ビーイン・スポーツ」のインタビューで「私の下でエジルは驚くほど上手くプレーしていた」と語り、“エジル活用法”をアドバイスしている。
アーセナルは現地時間19日のプレミアリーグ第23節でチェルシーとの“ビッグロンドン・ダービー”に臨み、キャプテンのフランス代表DFロラン・コシエルニーのゴールなどで2-0の勝利を収めた。一方、この試合ではまたしてもエジルに出番が訪れず、今後の動向が注目されている。
こうした状況を受けてモウリーニョ氏は、以前にレアル・マドリードで監督と選手という立場にあったエジルについて言及。エメリ監督にアドバイスを送った。
「私の下で、エジルは驚くほど上手くプレーしていたが、たぶんウナイとは違うのだろう。その一方で、ある選手はウナイの下で驚異的なプレーを見せていても、私とは上手くいかないかもしれない。私はエジルが両面を必要とするタイプの選手であると感じる。優しく接するだけでは、彼の生まれ持ったアグレッシブさを失ってしまうんだ」
さらにモウリーニョ氏は「攻撃的な選手だが、彼は決して強い選手ではなく、フィジカル面で優れているわけではない。だけど、それを忘れて彼に強く言いすぎてはいけない。彼と接するうえでは、多少のケアと愛情も必要なんだ。正しいバランスを見つけなければいけない」と語り、“アメとムチ”のバランスが重要だとしている。
チェルシー戦に勝利したことで、アーセナルには来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性も広がってきた。そんなチームのなかで、エジルは出場時間も限られてしまっている。エメリ監督はモウリーニョ氏の助言をヒントに、元ドイツ代表アタッカーを再び輝かせることができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)