アジア杯で負傷の韓国MFキ・ソンヨン SNSで意味深メッセージ、代表引退か

韓国代表MFキ・ソンヨン(右)【写真:ⒸAFC】
韓国代表MFキ・ソンヨン(右)【写真:ⒸAFC】

初戦でハムストリング負傷、治療続けるも回復せず 韓国紙も嘆く「大きな戦力ダウン」

 アジアカップのグループリーグ初戦でハムストリングを負傷し、治療とリハビリを続けていた韓国代表MFキ・ソンヨン(ニューカッスル)が、大会を去ることになった。韓国代表は22日に決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦するが、「キ・ソンヨンが出場できないのは大きな戦力ダウン」と、韓国のスポーツ紙「スポーツ東亜」が報じている。

 同紙は「大韓サッカー協会が、『キ・ソンヨンの負傷の再検査の結果、回復が遅れることが判明した』と発表した」と伝えた。所属クラブのニューカッスルとしても、想定外の出来事だったに違いない。

 こうした状況のなか、スポーツ・芸能専門サイト「スポーツトゥデイ」は、「キ・ソンヨンがいない“ベント号”、韓国対バーレーン戦の中盤の“マエストロ”は誰?」と見出しを打ち、代わりのMF陣がしっかりと役割を果たせるのかに注目している。

「MFファン・インボム(大田シチズン)はすでにグループリーグで、キ・ソンヨンの抜けた穴を埋めた。彼はジャカルタ・アジア大会にも出場し、中盤で役割を果たし優勝に貢献した。MFチョン・ウヨン(アル・サッド)との呼吸も合っており、存在感を示した」と太鼓判を押す。

 ちなみにキ・ソンヨンは、自身のインスタグラムで「THANK GOD IT’S FINALLY OVER(神様ありがとうございます。ようやく終わりました)」とのメッセージを残し、これが韓国内では「代表引退のメッセージかもしれないと」と話題になっている。

 最後までアジアカップを戦い抜けなかったのは不本意だっただろうが、代表選手としてのキャリアをここで終えるのだろうか。正式な発表が待たれる。

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(金 明昱 / Myung-wook Kim)

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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