【データ検証】日本代表、アジア杯制覇のカギは? GL3戦の数値に見る“苦戦の要因”
大迫依存からの脱却へ、徐々に勝率を高める武藤と北川
日本が過去のアジアカップを制した大会を振り返ると、2011年大会では準々決勝でDF伊野波雅彦、準決勝でMF細貝萌、決勝ではFW李忠成と通常スタメンでない選手たちが各試合の終盤に得点することで大会を制した。16年に行われたAFC U-23選手権では準々決勝イラン戦の延長前半にFW豊川雄太、準決勝イラク戦同点で迎えた後半アディショナルタイムにMF原川力、決勝の韓国戦後半にFW浅野拓磨が決めて、優勝とリオデジャネイロ五輪出場権を勝ち取った。
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実際、今回の日本代表は代表メンバー発表後にFW浅野拓磨、MF中島翔哉、MF守田英正が負傷離脱しただけでなく、FW鈴木優磨やMF三竿健斗など招集前の段階で、負傷により呼べなかった選手たちも少なくない。だからこそ代替招集されて第3戦で得点を決めたFW武藤嘉紀やDF塩谷司、MF乾貴士、3戦連続出場の北川の奮起に期待したい。
とりわけ大迫の状態が万全ではない今、武藤や北川の決勝トーナメントでの活躍は優勝に向けて必須だ。大迫を絡めた攻撃がハマっていた初戦では、大迫の攻撃時デュエル勝率は47.37%(9/19)だった。しかし、大迫が欠場した第2戦、北川の攻撃時デュエル勝率は0%(0/6)、武藤は28.57%(2/7)と停滞。だが二人揃って出場した第3戦では、北川は31.25%(5/16)、武藤は44.44%(8/18)と徐々にパフォーマンスを上げている。
また左サイドが機能しない場合、ウズベキスタン戦に出場したMF伊東純也とDF室屋成の右のコンビネーションにも期待したい。伊東は試合内最多の8本のキーパスを記録し、ドリブルも4度成功(4/6:66.67%)。室屋は武藤へのアシストのほか、ドリブル突破成功率が100%(4/4)など、チャンスメイクが光った。
今大会は決勝まで勝ち残れば、前大会より1試合多く戦うことになる。だからこそ、ベストメンバーだけでなく、ベンチから出場する選手たちを含めた全選手の力が必要となる。森保ジャパンは負傷を抱えたGK東口順昭以外の全選手がグループリーグに出場し、アジアカップの空気をつかんでいる。今後は強豪国と当たることになるが、かつて優勝した大会のようにベストメンバーだけでなく、“日替わりヒーロー”の出現にも期待したい。
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(Evolving Data)
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