【データ検証】日本代表、アジア杯制覇のカギは? GL3戦の数値に見る“苦戦の要因”

[DATA-2]日本代表各エリアの攻撃回数と成功率【図:Evolving Data】
[DATA-2]日本代表各エリアの攻撃回数と成功率【図:Evolving Data】

初戦と第3戦で大きく変化した両サイドの攻撃性

 次に各サイドの攻撃回数と成功率を見てみよう[DATA-2]。初戦は合計90回の攻撃中18回をシュートにつなげている。全サイドとも10%超の成功率を誇っているが、左サイドは30%を超えており、DF長友佑都、原口、大迫らロシア・ワールドカップ(W杯)から継続する連係が効力を発揮していた。しかし、続く第2戦は86回中9回とチーム全体の攻撃成功数が激減。とりわけ左サイドの成功数(10→1)、成功率(32.26%→4.76%)が顕著であり、著しく数字を落としている。

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 メンバーが大きく入れ替わった第3戦は70回中13回と、攻撃の回数自体は下がったが、成功率は向上した。特に右サイドのバリエーションに変化が見られた。攻撃成功数(7回)と成功率(25.93%)は3試合の中でトップの数字となった。ただ左サイドはロシアW杯で2得点したMF乾貴士を起用するも、改善することはできなかった。

[DATA-3]対戦チームの各エリアの攻撃回数と成功率【図:Evolving Data】
[DATA-3]対戦チームの各エリアの攻撃回数と成功率【図:Evolving Data】

 続いて各サイドの守備回数と成功率を見てみよう[DATA-3]。各試合で突破を許したのは初戦で58回中6回、2戦目は72回中4回、85回中7回。第3戦ウズベキスタン戦の両サイドこそ守備機会は多くなったが、データ上は全体的にシュートまで持ち込ませずに潰しきっている。しかし、トルクメニスタン戦での2つの失点シーンやウズベキスタン戦の失点シーンのように、相手選手をフリーにした状態も見受けられる点は気がかりだ。

 現に日本は、3戦合計246回の攻撃回数の中で40本のシュートを放ち、得点に6度結びつけているが、守備では215回の被攻撃回数の中で被シュート数を17本に抑えているにもかかわらず3失点してしまっている。守備陣全体でのデュエル勝率が初戦以降「70.27%→67.21%→60.47%」と勝率を下げており、守備陣はCB吉田麻也を中心としたベストメンバーで臨むことで強度を保つ可能性が高いだろう。

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Evolving Data

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