スタメン落ちのミラン本田が抱える特殊性 プレミア移籍視野も「商業的には必要な選手」
来年1月にベルギー代表獲得浮上
一方で、昨季16ゴールをたたき出した自由奔放なアタッカーの回復を待望する声も大きくなりつつある。ジェレミー・メネズが腰痛から復帰すれば、トップ下の有力候補としてその名が挙がるだろう。そして、ボナベントゥーラのジェノア戦での評価次第では継続起用となり、その試合の後半で唯一輝きを放ったベルトラッチも加わり、激しい定位置争いとなるだろう。
ミハイロビッチ監督はジェノア戦の後半にバロテッリ、バッカ、ルイス・アドリアーノという3トップもテストした。絶対的な正解の見えないミランのトップ下の人選で、本田は厳しい立場にある。そして、今季第2節エンポリ戦、6節のジェノア戦以外でトップ下で先発してきた本田は、このまま出場機会を失いかねない。
ミランは1月の移籍市場でレバークーゼンのトルコ代表MFハカン・チャルハノールを獲得する可能性も浮上している。
ミハイロビッチ監督は、今夏の移籍市場で唯一果たせなかった補強ポイントの強化について、フェデーレ記者は「司令塔のポジションではなく、中盤のヴィツェルを獲得する可能性がある」と口にした。今夏の移籍市場で、ゼニトでプレーするベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの争奪戦にミランは参加したが、移籍金の面で折り合いがつかなかった。ボランチでレギュラーとなることが濃厚な実力者が1月に加入すれば、ボナベントゥーラ、ベルトラッチがトップ下に弾き出されるシナリオがより濃厚になる。