スタメン落ちのミラン本田が抱える特殊性 プレミア移籍視野も「商業的には必要な選手」
ミラン番記者の目
ACミランの日本代表MF本田圭佑は、27日の敵地ジェノア戦で第2節エンポリ戦で4試合ぶりにスタメン落ちとなった。イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチが故障から復帰し、左のボランチを務めていたMFジャコモ・ボナベントゥーラが4-3-1-2システムのトップ下で今季初先発した。
試合は前半でDFアレッシオ・ロマニョーリが2度の警告で退場となって数的不利に陥ると、これまでゴールとアシストを重ねてきたボナベントゥーラも沈黙。シニシャ・ミハイロビッチ監督は後半からトップ下のポジションを捨て、4-3-3システムへと移行させた。ボナベントゥーラも1列ポジションを下げてプレーした。
ミランは後半チャンスをつくったが、0-1で敗戦。本田はベンチを温め続けたが、ポジションを争うライバルも、この日はピリッとしなかった。
地元メディアで放出の可能性も報じられている本田は今後、再び出場機会を手にすることができるのだろうか――。
イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」のミラン番記者フリオ・フェデーレ氏は、本田の今後の出番減少を分析している。
「本田の出番は少なくなる。メネズの故障の回復具合の状態にもよるが…本田は開幕5試合で司令塔として十分な役目を果たしているとは言えなかった。今日のボナヴェントゥーラのプレーを、ミハイロビッチがどう考えるか。それにも左右される。ベルトラッチもトップ下でプレーできる」
トップ下として求められるのはやはりゴールに直結したプレーだ。だが、本田は開幕5試合で無得点、アシストもいまだ0と、生産性を見せられていない。同記者も、その点で本田は不十分だったと指摘している。