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悪童バロテッリが代表復帰へ ミラン指揮官とイタリア代表監督が直接会談
敵地ジェノア戦をコンテ監督が視察
イタリア代表のアントニオ・コンテ監督がACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督とFWマリオ・バロテッリの代表復帰をめぐり、直接会談を持ったことがわかった。
ACミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOが地元テレビ「メディアセット・プレミアムスポーツ」に登場。コンテ監督は敵地ジェノア戦をスタンド観戦したが、「みんなコンテに自分の仕事をさせてほしい。そして、代表招集を待つべきだ。コンテは確かにミハイロビッチと話した。何が起こるか見てみるしかない」と同氏が認めた。
昨夏ミランから約30億円の移籍金でリバプールに旅立ったバロテッリはわずか1年で戦力外となり、レンタル料ゼロというお払い箱状態でミランに戻ってきた。だが、1カ月間でダイエットに成功。更生をアピールした結果、復帰後初先発となった前節ウディネーゼ戦で芸術的なFKを決めた。
代表復帰の待望論も浮上する悪童について、CEOは「バロテッリは素晴らしい振る舞いを見せている。ここ1カ月はフィールド内外で叱責の余地はないほど。1カ月では判断するのに十分ではないが、マリオは全てに渡ってスーパーだ」と絶賛している。リバプールで厄介者状態だったバロテッリはわずか1カ月間で、2012年の欧州選手権でイタリアを準優勝に導き、スーパーマリオと愛されたかつての姿を取り戻そうとしている。
コンテ監督が視察したジェノア戦では、スタメンフル出場しながら不発に終わり、チームが退場者を出したこともあり0-1で敗れた。前節のウディネーゼ戦で決めたのと同じような距離、角度からのFKも、この日は枠外に飛んだ。唯一訪れた流れの中からのシュートも、相手GKの正面を突いてしまった。それでも、後半立ち上がりにはブラジル代表FWルイス・アドリアーノにラボーナでラストパスを通すなど、随所に存在感は見せた。果たして、コンテ監督の目にバロテッリはどのように映っていたのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images