コロンビア戦は酷暑による消耗戦が必至!? 山口は「想定はしている。もちろん自信はある」

 その決戦の地となるクイアバは、南米大陸のほぼ中東に位置するマットグロッソ州の州都だ。距離が近かった1戦目のレシフェと、2戦目のナタウとは全く別の気候になる。内陸性で寒暖差が激しく、真夏には40度を超えることもあるというブラジルで最も暑い都市の一つ。そのため、日本の決勝トーナメント進出を懸けた一戦は消耗戦が予想される。

 だが、体力自慢の日本のダイナモは、頼もしい言葉でそれを打ち消す。ここまで2戦連続先発フル出場しているMF山口蛍は「想定はしている。もちろん(やれる)自信はあります」と力強く語った。

 過酷な状況下で対戦する同組首位のコロンビアについて、山口は「相当レベルは高いと思う」と言い、その印象をこう語った。

「10番(ハメス・ロドリゲス)と20番(フアン・キンテロ)。あそこが起点になっていると思う。そこをどれだけ消せるか、というのはある」

 英雄バルデラマが後継者に指名するハメス・ロドリゲス(モナコ)は22歳の若さで中盤を束ねる。そして、所属のポルトで10番を背負うフアン・キンテロは170センチと小兵ながらドリブルに特長を持った選手で、今大会は途中出場で違いを生み出している。高レベルの中盤をいかに封じるか。山口にとっては、W杯というショーケースで自らの価値を高める格好の舞台でもある。

 報道陣から「コロンビアに勝つための条件は?」と聞かれた山口は「チームがより一層、ひとつになっていかないといけない」と答えた。そのチームのために、山口蛍は暑さを振り払い、決死の形相で走り続ける。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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