岡崎が今大会初ゴール、初勝利、決勝トーナメント進出を「がむしゃらにつかみ取る」

「がむしゃらにやり抜いてつかみ取りたい」

 昨季ブンデスリーガで15得点を記録したが、W杯本大会では無得点が続く。数的有利に立った日本時間の20日のギリシャ戦では90分ピッチに立ち、シュートは0本。ストライカーの象徴である背番号「9」を担うにふさわしいといえないパフォーマンスだった。だが、岡崎は名誉挽回に燃えている。

「ギリシャ戦はボールをもらってから何をしようかというのが多すぎた。頭で考えすぎた。シュートを打てないときはリーグ戦でもあるけど、やっぱり、打てるときっていうのは、いるべき場所に無心で入れていると思う。考えてゴールは入るもんじゃないと思う。何も考えずに動いて、1タッチ、2タッチで決めるのが自分。今は、いろんなことを考えてやっている自分がいる。考えても、何も解決しないと思う」

 ギリシャ戦は、迷いと雑念で無の境地に入ることができなかった。より良い選択肢を選ぼうとしているうちに力みが生まれ、四肢は硬直し、反応速度が落ちていった。

「(前日がオフになって)またサッカーがやりたくなったし、2試合が終わって、自分にがっかりしているのは間違いない。ただ、自分はがむしゃらにやり抜いて、決勝トーナメントをつかみ取りたい。2点差をつけることができれば自分たちに運が向いてくると思ってやっている」

 無心に、泥くさく、男は今度こそゴールを決める。

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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