韓国FWイ・スンウ、中国戦出番なしに不満爆発 “ペットボトル蹴り上げ”の問題行動で波紋

韓国FWイ・スンウ【写真:Getty Images】
韓国FWイ・スンウ【写真:Getty Images】

アジア杯直前に追加招集、グループリーグ3試合で出場時間ゼロ

 アジアカップのグループリーグ最終戦で、韓国代表は16日に中国代表と対戦し2-0で勝利した。この第3戦の2日前に合流したFWソン・フンミン(トットナム)の活躍もあり、グループC首位で決勝トーナメントに進出したが、ある選手の行動を韓国メディアが問題視し、一斉に取り上げている。

 “ある選手”とは、イ・スンウ(ヴェローナ)のことだ。彼は当初アジアカップの韓国代表メンバーに選出されていなかったが、大会前に負傷したナ・サンホに代わり、急きょ追加招集されていた。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)にも出場しているイ・スンウの能力の高さは国内でも認められているが、パウロ・ベント監督が就任してからは、出場機会に恵まれていない。

 そんな状況のなか、今大会もグループリーグ初戦から3試合連続でベンチスタートとなり、ここまで一度もピッチに立っていないのだが、イ・スンウの行動について韓国の総合ニュースサイト「ニュース1」が詳細に伝えている。

「中国戦で2枚の交代カードを使ったあと、後半42分にアップする選手にベント監督が最後の交代のサインを送った。イ・スンウは明るい表情で出場を待ったが、呼ばれたのはMFク・ジャチョルだった。出場機会を得られなかったイ・スンウは、近くにあったペットボトルを蹴り上げると、横にいたDFチョン・スンヒョン(鹿島アントラーズ)になだめられたが、気分はすぐれないようだった。ベンチに座る前には、手に持っていたすね当て(レガース)を投げ捨てた」

 こうした行動について同サイトは、「約1カ月の国際大会で優勝するには、チームの雰囲気がとても重要になる」と、イ・スンウの行動は軽率だったと指摘している。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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