タイ代表MFチャナティップ、エースの活躍に母国ファン称賛 「アジアのネクスト香川」

タイ代表MFチャナティップ【写真:ⒸAFC】
タイ代表MFチャナティップ【写真:ⒸAFC】

GL第3戦UAE戦で同点弾を呼ぶ絶妙ループパス披露 72年大会以来の決勝T進出に貢献

 タイ代表はアジアカップ・グループリーグ第3戦で、アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督が率いるUAE代表と1-1で引き分け、勝ち点1を積み上げた。その後の試合で勝利したバーレーンと勝ち点4で並んだが、直接対決で勝っているためグループ2位で決勝トーナメント出場が決定。主軸のMFチャナティップは巧みなループパスで同点弾の起点となり、母国紙も「日本のシンジ・カガワのような素晴らしいプレーを見せた」と報じている。

 タイは今大会初戦でインドに1-4でまさかの大敗。続く第2戦はチャナティップの決勝ボレーで1-0と勝利し、決勝トーナメント進出を懸けて開催国UAEとの第3戦に挑んだ。

 前半7分にUAEに先制されるなか、チームを救ったのがチャナティップだった。前半41分、敵陣のペナルティーアーク後方でボールを受けた身長158センチの小さな巨人は、左足でトラップしたボールを空中で捌き、裏のスペースへ絶妙なループパス。これにFWティーラシン・デーンダーが飛び込み、こぼれ球をMFティティパン・プアンチャンが押し込んで同点とした。

 その後勝ち越し点は奪えず、1-1のドローで決勝トーナメント進出はインド対バーレーンの結果に委ねられることに。1-0で勝利したバーレーンとタイが勝ち点4で並んだが、直接対決で勝っているタイがグループ2位で1972年大会以来となる決勝トーナメント出場の切符を手にした。

 タイ紙「タイ・ラット」は、「この試合“タイのメッシ”は、マンチェスター・ユナイテッドでもプレーした日本のMFシンジ・カガワのような素晴らしい動きを見せた」と特集。今大会には招集されていないが、長年10番として日本の攻撃を牽引してきたMF香川真司(ドルトムント)を引き合いに出しながら、ツイッター上のファンの声を紹介している。

「チャナティップのスタイルはヨーロッパにマッチする。アジアにおける“ネクスト・カガワ”になれる」
「チャナティップはタイに素晴らしいチャンスを作っている」
「チャナティップはタイの他の選手とは別格だ」
「彼はみんなのアイドル」

 ラウンド16は韓国か中国との対戦となるが、チャナティップを中心に戦い、準々決勝に駒を進めることができるだろうか。

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