世界最高ボランチと称された男の挑戦 ソウザ監督率いるフィオレンティーナが古巣インテルと頂上決戦
美しいショートパスをつなぐ黄金時代のポルトガルスタイル
ソウザ監督のフィオレンティーナは、3-4-2-1システムを基本に戦っている。ロングボールではなく、ショートパスをテンポ良くつないでいくスタイルは、世界最高のボランチと称された現役時代にルイス・フィーゴ氏やルイ・コスタ氏などとポルトガル黄金世代と呼ばれた美しいチームスタイルを彷彿させる。また、そのサッカーはイタリア国内で最高のピッチコンディションといわれる本拠地アルテミオ・フランキにも合致するのだろう。
インテルを相手にするアウェーゲームだが、ソウザ監督はここまで築き上げてきたスタイルを手放すことなく試合に臨むだろう。5試合でわずか1失点と守備が堅く、フェリペ・メロ、ジョフリー・コンドグビア、マルセロ・ブロゾヴィッチといった強力3ボランチを擁するインテルの中盤との主導権の奪い合いが楽しみなカードになる。
果たして、フィオレンティーナはインテルの独走にストップを掛けられるのか。イタリアが注目する一戦でミラノ勢を連続撃破することができるか、ソウザ監督が見せる手腕が楽しみな一戦になる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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