青森山田に惜敗の尚志、貫いた“らしさ”に監督も充実感 「つなぐ90分間を貫けた」
「黒田監督の勝つためにブレないことを見習いたい。負けてしまったのは監督の差」
そうしたなかで、伊藤は鮮やかなパスワークで中央を割った3点目について「やりたいサッカーができたゴールだと思うし、相手を崩すことができた。全国に自分たちのサッカーを見せられたと思う」と、手応えのあるものだったことを話している。
しかし、そこから勝ち切れるかどうかという点で仲村監督は「今年は絶対に優勝して、笑ってロッカールームを出ようと。それでPKで負けたんですけど、今できることをしてくれたと思う。青森山田のメンタル。黒田(剛)監督の勝つためにブレないことを見習いたい。負けてしまったのは監督の差だと思う」と、選手の責任ではないとした。
こだわりのスタイルで2大会前の王者をあと一歩のところまで追いつめた。来年度は高円宮杯U-18サッカープレミアリーグへの復帰も決めている。尚志が福島から発信するつなぐサッカーは、高校サッカーの中でその地位を確立していくはずだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)
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