青森山田に惜敗の尚志、貫いた“らしさ”に監督も充実感 「つなぐ90分間を貫けた」
仲村監督が選手たちに説いた流儀「プレスがきつくても絶対に剥がせる」
第97回全国高校サッカー選手権は12日に埼玉スタジアム2002で準決勝を行い、尚志(福島)は青森山田(青森)と3-3からもつれ込んだPK戦の末に敗退。福島県勢として初の決勝進出こそならなかったが、仲村浩二監督は「尚志らしいつなぐ90分間を貫けた」と満足感を口にした。
7大会前のベスト4は、東日本大震災が起こった約10カ月後だった。仲村監督は「あの時は少しラッキーというか、チームの力よりも福島の気持ちという面もあった」と話す。今大会はFW伊藤綾汰が「優勝候補を相手にしてばかりだったけど、それに勝てて自信を得られたと思う」と話したように、初戦は神村学園(鹿児島)とPK戦、2回戦は東福岡(福岡)、3回戦は前橋育英(群馬)と優勝経験校を連続で撃破。準々決勝でも、昨年8月に全日本U-18フットサルを制した帝京長岡(新潟)を下す組み合わせで、激戦を次々に制してきた。
その戦いでブレなかったのが、“つなぐこと”だった。仲村監督は「プレスがきつくても絶対に剥がせる。青森山田が相手でもつなぐサッカーをやるぞと。逃げない、外せると言い続けて、みんながジャッジ(判断)しながら流動的にやるサッカーをやるんだ」と、自分たちの流儀を貫いた。それは、FW染野唯月のハットトリックもあり後半30分に3-2とリードを奪ったことで、その魅力も強さも証明できた。
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