尚志の2年生エース染野、“涙のハットトリック”に秘めた「ネクスト大迫」の誓い
準決勝で敗れるも青森山田相手に3得点「ゴール前の落ち着きが評価してもらえていた」
目指すのは日本代表のエースFW大迫勇也(ブレーメン)――。第97回全国高校サッカー選手権で輝いた尚志(福島)の2年生エースFW染野唯月は、12日に青森山田(青森)と対戦した準決勝でハットトリックを達成したもののPK戦(3-3/2PK4)の末に涙をのんだ。
2大会前の王者・青森山田を率いる黒田剛監督をして「やっぱり上手かった」と計算を狂わせたのが、U-17日本代表に選出された経験も持つ尚志のエースだった。「ヘディングもあるし、背後も足下もある。彼を警戒するあまりにラインが下がり過ぎて、セカンドボールを拾えなくなってしまった」(黒田監督)と、青森山田をトラブルに陥らせたのが染野の存在だった。
そして、実際にゴールという形でも染野は結果を残した。前半26分には「(相手DF三國ケネディエブス)あの前が空くから、ニアに速いボールを」とフリーキックを蹴るDF沼田皇海に要求し、その通りのポジションに入り込んでゴール。そして、圧巻だったのは後半の2得点だった。
1-2と逆転を許して迎えた後半23分、ペナルティーエリア内の右45度付近でボールを受けると染野は左足のシュートフェイント。これに青森山田の守備陣はGKを含む3人がスライディングをさせられ、染野は中に一つ持ち出してぽっかり空いたゴールに左足で流し込んだ。本人も「自分のなかではゴール前の落ち着きが代表でも評価してもらえていた。それは自分でもあると思っていたので、2点目はそれが一番出せたゴールだと思う」と笑顔だった。
[ftp_del]
>>【PR】元浦和の鈴木啓太氏が2018年Jリーグを総括 DAZNで広がる「観る側の面白さ」
[/ftp_del]
page1 page2