「3失点しては優勝できない」 青森山田の黒田監督が掲げた守備改善と“山田らしさ”
不用意なファウルで尚志に好機を与えた点を反省「ゲームプランとは違うものになった」
第97回全国高校サッカー選手権で2大会ぶりの決勝進出を果たした青森山田(青森)の黒田剛監督は、12日に埼玉スタジアムで行われた3-3からPK戦にもつれ込んだ激闘の準決勝を終えると、「決勝で3失点しては優勝できない。守備から改善したい」と話した。
前回優勝の前橋育英(群馬)などの優勝候補を次々に撃破して準決勝に残った尚志(福島)との一戦は、ゲームプランとは違うものになった。それは青森山田の左サイドからのフリーキックを合わせられた先制点の場面に集約されたと黒田監督は話している。
「準々決勝も今日も先制される、ゲームプランとは違うものになった。立ち上がりの硬さがあるなかで、自滅したのはファウル。サイドバックの豊島(基矢)も、埼スタの雰囲気に緊張して圧倒されてしまったのか、後ろ向きの選手に当たってしまういらないファウルをしてしまった」
尚志のキッカーを務めたDF沼田皇海は3回戦でも直接フリーキックを決めるなど、左足のキック精度に定評があった。その沼田が登場できる場面が増えてしまったことは、相手のゴールの確率を上げることになる。厳しく寄せるプレーが必要な場面とそうでない場面の判断が、大舞台で狂った面があった。
それでもハーフタイムには「気持ちをリセットすれば逆転できると伝えた」という。そのなかで「トップの佐々木(銀士)に集め過ぎてインターセプトされていたので、武田(英寿/トップ下)には早めにサイドに預けて出ていけと指示を出した」という修正もまた、後半18分までに2点を奪う逆転劇につながった。
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