アジアカップで珍シーン レバノンFW、“寝そべりブロック”敢行も無念のFK阻止失敗
FWアル・ヘルウェがカタールのFKの場面でピッチにうつ伏せになりシュート阻止を狙う
アジアカップのグループリーグ第1節、9日に行われたカタール対レバノン戦でコミカルなシーンが起こった。FKの場面で壁に入る素振りを見せていた選手が突如ピッチにうつ伏せになり、壁下のコースを封鎖。しかし、シュートは無情にも壁の上を飛び、ゴールに吸い込まれる様を見届けるしかなかった。
レバノンはこの試合、カタール相手に0-2で敗れたが、セットプレーのピンチでFWヒラル・アル・ヘルウェが珍ブロックを試みた。
0-0で迎えた後半20分、レバノンはペナルティーアーク横で相手にFKを献上。7人を投じて壁を形成する。キッカーのカタールDFバサム・アル・ラウィがシュートモーションに入ると、6人が並ぶ列から一歩後ろにいたアル・ヘルウェがおもむろに身をかがめ、ピッチにうつ伏せに。身長186センチのサイズを生かしてグラウンダー対策を採ったが、シュートは無情にも壁の上を通過してゴールへ。アル・ヘルウェはボールがネットに吸い込まれる様を見届けるしかなく、“寝そべりブロック”は失敗に終わった。
“珍ブロック”と言えば、インテルのクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチが、昨年10月のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節のバルセロナ戦(0-2)で、壁に入る素振りから相手がシュートを打つ瞬間に壁の後ろにスライディングでダイブ。この読みが見事に的中し、ボールはブロゾビッチの背中に当たってゴールラインを割り、海外メディアでも「大革命をもたらす」「クレイジー」と大きな反響を呼んだ。
FIFA(国際サッカー連盟)公式ツイッターは、カタールDFアル・ラウィの直接FK弾を「アジアカップで年間ベストFK?」と紹介した際、壁が威力を発揮せずにゴールを決められた様子をうろたえた顔や不安な表情の絵文字で表現しているが、身を投げ出した守備が不発に終わったアル・ヘルウェもまさに気持ちが晴れない心情だったに違いない。
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