日本代表「アジア杯初戦出場12人」を金田喜稔が採点 “5つ星”選手、がっかりした選手は?

GK権田修一【写真:Getty Images】
GK権田修一【写真:Getty Images】

1失点目の場面でのGK権田は「あまりにも警戒感がなかった」

<GK>
■権田修一(サガン鳥栖)=★★

 1失点目のミドルシュートは、堂安がボールを失って中盤でつながれて、打ってくるような位置ではないところから決められた。相手のシュートは確かに素晴らしいものだったが、初戦という難しい一戦で何が起こるか分からないなか、あまりにも警戒感がなく、打ってくるかもしれないという構え方ができていなかったと思う。経験のあるGKだけに、そこは慎重に入ってほしかった。今大会のボールがJリーグでの使用球と異なり、伸び方や曲がり方が異なった点も影響したのだろうが、前半にはCKを1本被って決定機を与えていた。好セーブでピンチを凌いだシーンもあったが、PK献上による2失点目も含めて守備に安定感を生み出せなかった。

<途中出場>
■北川航也(清水エスパルス/FW/←後半27分IN)=★★

 ある意味、最も目立ったのはボールを失い、2失点目につながるPKを与えたシーンになってしまった。昨季のJリーグで見せたようにポテンシャルは高く、森保監督もセンターフォワードとトップ下を務められるユーティリティとして期待しているはず。だが、出場時間が15分だろうが20分だろうが、途中出場の選手として決定的なシーンに絡めないと評価はできない。強い気持ちを持って溌溂さや積極性、プレーの迫力を見せて、アタッカーとしてもう一皮むけてほしい。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)



金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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